長期金利3%突破 — 30年ぶりの水準で大家に何が起きるか
公開: 2026年9月3日この記事は時期によって変わる情報を含みます。制度の最新情報は必ず公式サイトで確認してください。
ここまでの流れを並べると、上昇のテンポがよくわかります。
- 6月16日:日銀が政策金利を0.75%→1.0%へ。1995年以来31年ぶりの水準(7月は据え置き)
- 7月:大手銀行が短期プライムレートを0.25%引き上げ。住宅ローンの変動金利は新規が8月から、 返済中の人は11月返済分から順次反映
- 8月18日:長期金利が一時2.945%。三井不動産・三菱地所・住友不動産の株価がそろって年初来安値
- 9月1〜2日:長期金利が3%を突破し3.015%まで上昇。フラット35フラット35(ふらっとさんじゅうご)住宅金融支援機構による全期間固定金利の住宅ローン。自宅用であり投資利用は不可(発覚すれば一括返済請求)。の9月金利は3.46%と、現行制度(2017年〜)で最高
なぜここまで上がるのか。理由は3つ重なっています。米国の金利が高止まりしていること、 9月の日銀利上げ観測、そして財政への不安(2027年度予算の概算要求が過去最大の約143兆円)。 特に3つ目が効いていて、市場では日銀の利上げの「到達点」の予想が 1.5%前後から2.5%近くまで切り上がり、「3ヶ月ごとに利上げ」というペースまで織り込まれ始めています。
大家への影響は、金利の種類ごとに時間差で来ます。学習の「金利はどう決まるか」で書いた通り、固定金利は長期金利に連動するので先に上がり(フラット35・10年固定はもう3%台後半)、変動金利は政策金利に連動するのでワンテンポ遅れて上がります。 いま変動で借りている大家の返済額が本格的に動くのはこれからです。 もう一つ、金利が上がると買い手がローンで出せる金額が減るので、物件価格に下押し圧力がかかります。 不動産株の年初来安値は、市場がそれを先に織り込んだ動きです。
金利+2%のストレステストで手残りを確かめる