DIYはどこまでアリか — 浮くお金と壊す価値
リフォーム費用の中身は、大ざっぱに材料費と人件費が半々です。 つまり自分で手を動かせば、材料費だけで済む。 6畳の壁紙張り替えを業者に頼めば5〜10万円、DIYなら材料1〜2万円。 外壁はさすがに無理でも、室内の塗装・壁紙・棚づけ・クッションフロアの上張りを 自分でやれば、合計で数十万円単位の差になります。 賃貸経営では「原状回復を自分でやれるか」が利回りを左右する、と言う大家さんもいるほどです。
ただし冷静に引き算も。まず時間。慣れない作業は業者の3〜5倍の時間がかかり、 その間の家賃(貸せない期間)や休日は立派なコストです。 次に仕上がり。壁紙の継ぎ目のズレ、塗りムラは入居希望者にも買い手にも見えます。「素人が手を入れた家」という印象は査定でプラスにならず、むしろ警戒されます。 人目につく主役の部屋はプロ、収納の中や共用しない部分はDIY、という配分が現実的です。
そして法律の壁(「やっていい工事・できない工事」の復習です)。 コンセントの増設・移設は電気工事士の資格が必要で、無資格工事は違法+火災時に保険が下りないリスク。 ガス・水道の配管も業者の領域です。 ちなみに賃貸の世界には、入居者が自費で改装できるDIY型賃貸借という契約もあり、 「直して住みたい人」と「直せない大家」のマッチングも生まれています。