リフォーム業者の選び方 — 見積書で9割わかる
まず、工事の規模で頼む相手の層が違います。 給湯器・トイレなど設備の交換だけなら水回り専門業者やホームセンター系が安くて早い。 内装ひと通り+間取り変更なら地元の工務店やリノベ会社。 大手リフォームチェーンは安心感がありますが、実際の工事は下請けに流れ、2〜3割の中間マージンが乗ります。同じ職人がやるのに高い、が起きがちです。 中古購入と同時なら「リノベのローン」で書いたワンストップ型も選択肢に入ります。
相見積もりの使い方を間違えないでください。一番安い会社を選ぶゲームではありません。 見るのは見積書の書き方です。 「クロス張り替え 120㎡ × 1,200円」のように数量×単価まで書いてある会社は誠実。 「内装工事 一式 80万円」のような「一式」だらけの見積もりは、 後から追加請求するための余白です。 極端に安い1社は手抜きか追加請求の前触れと疑い、 各社の差額の「理由」を質問して、答えが明確な会社を選びます。
事前に確認しておく資格・登録は3つ。
- 建設業許可——税込500万円以上の工事では法律上必須。許可番号を聞くだけです
- リフォーム瑕疵(かし)保険の登録事業者か——工事後に欠陥が見つかったとき 保険で直せる制度で、登録には検査があるため業者の質のフィルターにもなります (インスペクションの項目で出てきた「既存住宅売買かし保険」は売買用。こちらは工事用です)
- 近い規模・近い築年数の施工例を見せてもらう
逆に、これが出たら撤退する危険信号。
- 飛び込み訪問——「近くで工事していたらお宅の屋根が…」は外壁・屋根詐欺の定番ルート
- 大幅値引き——「今日契約なら100万円引き」は最初に盛ってあるだけ
- 「火災保険で実質無料になります」——保険金の不正請求に巻き込まれる入口
- 契約を急かす行為全般
実務カテゴリの「狙われる罠」で書いた営業トークの話と、構図はまったく同じです。
さらに詳しく:契約時の鉄則
- 支払いは分割:着手時・中間・完了時などに分ける。全額前払いは業者が倒産・失踪したら終わり
- 追加工事は書面で:金額トラブルの大半は口頭の「ついでにここも」から生まれる。 金額と内容を必ず書面(メールでも可)に残す
- 工期と保証:工期・遅延時の扱い・工事保証(何年・どの範囲)を契約書で確認。 保証書を発行しない会社は選ばない
- クーリングオフ:訪問営業で契約してしまった場合、8日以内なら書面で無条件解除できる