とちノート

積算評価 — 銀行はこう見る

銀行はお金を貸すとき、「もし返せなくなったら、この物件を売っていくら回収できるか」を考えます。 そのときの計算がこれです。土地は「周辺相場の坪単価 × 広さ」。 建物は「新築したらいくらかかるか × 残り耐用年数の割合」。 前の項目で出てきた法定耐用年数ほうていたいようねんすう法定耐用年数(ほうていたいようねんすう)国が決めた「税金の計算に使う建物の寿命」。木造22年・軽量鉄骨19年・鉄骨(骨格材3〜4mm)27年・重量鉄骨34年・RC47年。実際に住める年数ではないが、減価償却と銀行融資の期間に直結する。がここで登場します。

土地値建物残存積算価格売買価格売り出し中の値段積算価格 ≧ 売買価格 なら「土地値で買える」堅い物件
積算評価の考え方。土地値と建物残存価値の合計が売買価格を上回れば、担保の裏付けが強い「土地値で買える」物件。
積算価格 = 土地値(坪単価 × 坪数) + 建物の残り価値
建物の残り価値 = 再調達価格(いま新築したらの単価) × 延床面積 × 残り耐用年数 ÷ 耐用年数

例:土地相場60万円/坪 × 30坪 = 1,800万円
築11年の木造90㎡(再調達17万円/㎡)= 17万 × 90 × (11/22) = 765万円
→ 積算価格 約2,565万円。売値が2,400万円なら「積算超え」の堅い物件

積算価格が売値を上回る物件は、値下がりしても土地の値段が下支えしてくれるし、銀行の評価も出やすい。 逆に積算が売値を大きく下回る物件は、「立地の良さ」などのプレミアムにお金を払っていることになります。それが悪いわけではありませんが、 自分が何にいくら払っているかは知っておくべきです。

物件診断で積算評価を計算する